上方舞の世界へようこそ!



地唄舞と山村流

二百年連綿と続く舞 山村流

三味線が大阪堺で初めて作られてから、庶民の間で三味線音楽が発達しました。

それが地歌・上方唄です。
その後お能の仕舞と相まって、出来たのが地歌舞です。

そんな中、大阪のいとさんこいさんの間の楽しみであり、お行儀見習いの一つとして伝えられ、守られてきた山村流は、大阪の地に生まれました。



そして細雪の世界

谷崎文学の世界にようこそ

大正12年の関東大震災後大阪に移り住んだ谷崎潤一郎は大阪の商家の御寮人さん(ごりょんさん)だった松子夫人に惹かれます。一種のカルチャーショックを受けるほど松子夫人から受ける上方文化にはまっていきました。そこから生まれたのが名作『細雪』です。

この作品の中でも三味線を弾き、山村流の舞をお稽古する姉妹の姿が描かれていますし、谷崎自身も地歌・三弦のお稽古に精を出したといいます。